「家事が億劫…」、そんな人こそ日常をパーティにしてしまおう!

「世の中には〝料理派〟の人と、〝掃除・片付け派〟の人がいる」。そのような名言を残した友人がいます。

とにかくお料理することが好き、疲れていても食事づくりすると、元気になる、という人がいます。そんな人にインタビューしてみたところ、「食べることは生きること。クタクタに疲れているとき、〝寝るか、食べるか〟と問われることがありますが、私は、〝食べてから寝る〟と答えます。どんなに疲れていても空腹だったら、気になっちゃって眠れませんよ〜」とのこと。

それとは真逆に掃除や片付け、洗濯物を干す・畳むなど、〝料理以外〟の家事全般が好きという人も。「料理なんかはべつに外食でもいいし、スーパーに行けば、いくらでも安いお総菜が買えるでしょ?有機栽培にこだわったり、化学的なものを一切つかわないというポリシーを掲げた、レトルト食材なんかもちょっと高めだけど、どんどん利用しています」と答えてくれました。

「えー、どちらも苦手」という人ももちろんいるでしょう。しかし、友人は、「究極の選択で、どちらか?と聞けば、必ず答えは出るのよ」と自身満々。さて、あなたはいかがですか?

私は断然、料理派なんです。外出中、食事時になって、「とりあえず何か口にいれなきゃ…」などという事態に陥ったにも関わらず、選択肢がきわめて少なく、妥協して摂るような食事が苦痛なのです。しかもコストパフォーマンスがよくなくて、量が少ない上、味の方もイマイチだったら、とことん凹みます。そういうときは、つくづく、「手づくりおにぎりの一個も持っておくんだった…」と後悔しきりです。手づくりおにぎりなら、好みの具をいれられるし、握り加減や塩のあんばいなど、そのときの作業などに応じての工夫ができるからです。コンビニおにぎりでは、いくら手づくりを銘打っていても、そこまで、今の自分の好みにドンピシャ!ってわけには行かないんですよね。

しかし、その食のこだわりに対し、家の片付け、掃除、洗濯物を干す・畳む・しまう、さらには食べた食器の洗いもの…、それらの作業が苦痛でしょうがない。そんななのにも関わらず、お掃除ロボットも、食器洗浄機も衣類乾燥機もないのです。なぜかと言えば、…まあ、メカ全般が苦手なんですよね。洗濯機、オーブン、冷蔵庫はかろうじて使っているけれど、でも、機能をとことん使いこなしているか?と問われたら、堂々と「イエス」とは言えません。きっと必要最低限の機能のみでつかっているんだろうなあ、と思っています。

自分でいろいろ調合して、「これは美味しい!家族だけで食べるのはもったいない。だれかに食べてもらいたいな」と思うときがあります。「食べたら喜んでくれるかしら?楽しい時間を一緒に過ごせるかな」などと考えているとワクワクします。「他にだれを呼ぼう?食器はどれをつかう?」そんなことを考えていると、片付けや掃除の意欲も湧いてくるんですよね。

友人・知人を招かなくとも構いません。「この料理をつくったら家族が喜んでくれるかしら?この料理を気持ちよく食べてもらうためには、こんな飾り付けが必要かも…。じゃ、このへん、ちょっと片付けてみるかな」そんなふうに思えたら、しめたもの!

そう、家事嫌いの人にこそ、人を楽しませることの醍醐味をぜひ味わって欲しいのです。だれかを笑顔にするために、料理を盛りつけ、気持ちの良い空間をつくることは心を豊かにします。喜ばせる対象が〝誰か〟でなくとも、〝自分自身〟でも構わないのです。自分自身が心地よくなるように!さあ。日常を、毎日を、気軽でステキなパーティにしてしまいましょう!