童話の世界を再現してみたら…、童心にかえって楽しめちゃった!

図書館や書店などでお料理のレシピ本などを購入したり、立ち読みしたりしたことがあるという人は少なくないと思います。きれいに盛りつけられた料理は、眺めているだけでも、ウキウキしてきちゃいますよね。

さて、そのようなお料理のレシピ本は、図書館や書店のどのジャンルの棚に置いてあるかご存じでしょうか。そのようなお料理本は、三桁の図書分類法では、「596」という番号に相当するそうです。その他、洋裁、手芸、掃除、洗濯など家事や家庭に関する書物は、最初の桁が、「5」で分類されることが多いため、「ああ、そう言えば、あのへんの棚にあったな」などと記憶されている方も多いかもしれません。

でも、このお料理本、じつは、児童書のコーナーでも発見することができるのです。子ども向けのお料理本などもそうですし、子どもの頃、大好きだった童話や絵本とのコラボレーションのレシピ本も多数出版されています。森の動物たちが集まって大勢で分けても満足できるほど、巨大なふわふわカステラ、木の回りをグルグル回って溶けてしまったトラのバターでつくった大量のホットケーキ、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家など…、即座に思い浮かべられる方も多いのではないでしょうか。

子どもたちを招いてのパーティで、手作りのポップやカードを添えて、そんな絵本に出てくるようなお料理をつくってあげたら、喜ばれること請け合い!…ですが、それら、童話や絵本の世界を再現したようなお料理の出てくるパーティは、大人たちだって、童心に返って楽しめちゃうものなんです。是非、実践してみませんか?

童話や絵本の世界を再現するのは、ストーリーの中に出てくるお料理に固執しなくても、登場人物やシーンを再現した〝こじつけ〟のものでも楽しいと思います。私が以前、つくって、子ども、大人ともに好評だったのが〝アリス〟の世界。トランプがモチーフの不思議の国と、チェスがテーマの鏡の国があります。昔、読んだ記憶を思いおこしながら、また、改めて再読してみながら、想像の翼を広げてみた、私なりのアイデアをご紹介します。

1.トランプ兵のサンドイッチ
サンドイッチ用食パンは、二枚重ねの片側だけをトランプ型に抜きとり、中に挟んだ具材が見えるように重ねます。ハート、ダイヤをくりぬいたサンドイッチの具は、赤みの強いハム、生ハムや、ソフトサラミなどがよいでしょう。いちごジャムを挟んだときは、重ねたサンドイッチの背中にジャムがつかないよう、配慮が必要です。スペード、クローバーはチーズと焼き海苔を重ねたものでつくることが多いです。これ、けっこう相性抜群なんですよ!チョコスプレッドやブルーベリージャムなんかでもいいかもしれません。くりぬいたトランプ型の方も同じ仲間を重ねてミニサンドイッチをつくってみてくださいね!

2.うずらたまごのハンプティ・ダンプティ
うすら卵にはゴマで目を、紅ショウガで口をつくり、パスタスナックのように細い揚げ菓子を手足に見立てて刺していきます。かわいいですよ。

3. 〝Eat me〟のお菓子
市販でも手作りでもかまいません。マドレーヌやクッキーに、アイシングやチョコペンシルでEat meのメッセージを書きましょう。

4.白バラの赤ペンキがけ
大根をスライサーで薄く切ります。生ハムを重ねながら、バラの花弁のようにくるくるっと巻き、チシャの葉の間に並べて行きます。

その他にも、いろんなアイデアで楽しんで!