「電子レンジしかつかってない…」人必見!オーブン機能の出番

ガス台の上に置くオーブンってご存じでしょうか。私のファーストオーブンは、まさに、それでした。火力は、ガスの火で調節します。一見使いずらそうですが、なかなかどうして、慣れれば非常に使い勝手のよいオーブンでした。海外に引っ越されるご家庭の不要品がガレージセールで売られており、オーブンを欲しがっていた私のため、母が格安(おそらく数千円)で購入してきたものなのです。そのオーブンが家に来たのは、たしか12歳のとき。母は、オーブンを使った料理、なんてハイカラなものとは無縁だったため、私がほとんどひとりで使っていました。独身時代、何度か引っ越しをしたのですが、そのオーブンは必ず持って行きました。

結婚して二年後、子どもの一歳のバースデーのとき、さすがにボロくなったな、とそのオーブンを処分することにしました。そして、電気屋さんでオーブンレンジを見て回ったのですが、電気屋さんの家電担当の人は、「最初はね、オーブン機能が物珍しくて使ってみたりするけど、どうせすぐ使わなくなっちゃうよ。ウチのがそうだもん。旦那さん、オーブン機能が優れてるのより、レンジ機能が優れているものの方がのちのちいいよ」と率直なご意見を賜るので、夫と私は苦笑い。「オーブンを買いに来たんだけどなあ…」。

そのように、オーブン機能があっても、オーブン機能などほとんど使わない、という人も少なくないようですね!「手作りケーキなんかいくら作っても所詮市販品にはかなわないし、メンドクサイ。もったいない」なんておっしゃる方もいます。

市販品にない、手作りケーキの魅力は、「なにが入っているか全部分かる」ということだと思うのです。好みもありますが、たとえばマドレーヌなどは、フォーク一本でタネをつくることができ、配合も、卵、砂糖、小麦粉、バターをすべて同分量用意する、ととても覚えやすい。ちなみに、作り方をちょこっと書いておきますね。簡単ですから!

まず、卵をフォークでかき混ぜます。そこに砂糖を3回に分けて加えます。よく混ぜます。ふるった小麦粉を入れます。練らないようにフォークで混ぜます。溶かしたバターを円を描くように回し入れ、混ぜます。…終了。どうです?簡単でしょ?これをアルミカップ、あるいはシェル型に入れて焼きます。扱いの楽なシリコン型なら、バターを塗らず、そのまま方に流し入れて焼けるものもあります。加熱温度は、170度15分。大きさで調節してみて下さいね。竹串を刺してどろっとしたタネがついてこなければ焼き上がりです。

その他、塩漬けチキンや、豚肉の塊を焼いてみましょう。200度で30分〜45分。大きさによります。ただ、フライパンで焼くのと違い、絶妙ですよ。

その他も、手作りのプリンや、グラタン、成型したプレーンピザの上にチーズやトマト、ピーマン、ソーセージ、ベーコンなど、好みのトッピングを施した、なんちゃって手作りピザなど…。食べ物をぐ〜んとおいしくする、オーブン機能、もっと便利に活用しちゃいましょう!