専用庭がなかったらぜひベランダで!気分を変えたパーティを!

ヨーロッパの映画などを見ておりますと、手入れされた自宅の庭でガーデンパーティを催しているシーンがよく見受けられます。五月のバラに囲まれて、執事の運んでくる美味しい紅茶とスコーンやサンドイッチなどの軽食でティーパーティ…、なんて優雅でうっとりしてしまいますね。

所変わって、こちら日本。郊外に一軒家を購入した友人も、庭付き一軒家を購入して、いのいちばんにやってみたかったことは、自宅の庭でのバーベキューだったのだとか。私も、ご相伴にあずかりました。肉を焼く香ばしい香りが周囲を漂っていくのでしょう。近所の公園で遊んでいる子どもたちが羨ましそうに庭先まで見物に来ていました。

戸外で食事をするのって、開放的で、とても気持ちのよいものです。食事がただのカレーだったとしても、家でつくるのとは大違い。自然のスパイスが作用するのでしょうか。何倍にもおいしく感じられ、ご飯もカレーもあっという間に平らげてしまうことがしばしば…。

しかし、アウトドアライフを楽しむために、いざ、泊まりがけでキャンプに行く、なんて考えると、アウトドアで過ごすための寝具やテント、調理器具などキャンプ道具一式をまず揃えなければなりませんし、それらを積み込むためのクルマも必要になってきますよね?最近は、「手ぶらでキャンプ」などと言って、なにもかもキャンプ場で準備、お膳立てしてくれるようなプランもあるようですが、いざ出かけてみたら、周囲はみな、手慣れたバリバリのキャンパーだったりしたら、ちょっと肩身が狭かったりもします。

そんなとき、お庭のある家だったら、お天気のよい週末に、「ちょっと外にテーブルを出して食事をするか」なんて気軽に楽しめますよね。でも、マンション暮らしだったりしたら、庭つきの一階に住んでいる人以外は、お庭でのランチやティータイムを楽しむことはできません。

そんなとき、おススメなのが、ベランダでのお食事。ルーフバルコニーつきの最上階や、角部屋で三方をベランダで囲まれている、なんてベランダ条件のよいお部屋でなくても、それこそ、〝猫の額〟ほどのスペースだったとしても、気候のよい日にちょっと椅子やミニテーブルを出してみるだけで、楽しい空間を生み出すことができますよ。

ベランダでの食事におススメな時間は、そのマンションの日当たりの条件などにもよるのですけれど、私は夏の朝、まだ日が高くならない時間なども楽しめるんじゃないか、と思っています。でも、まだ眠っている人、まどろんでいる人がいそうな早朝は、静かにコーヒーを飲む、くらいで留めて下さいね!

その日は仕事や用事もなく、のんびりできる日だとかいうのでしたら、まさにベランダモーニングにはもってこい。朝の準備で、どこの家も騒がしく慌ただしくなる時間だったら、多少の生活音も許されそうです。焼きたてのパンと、コーヒーだけでも十分ですが、夜のうちにカットして準備しておいた数種類のフルーツ、薄切りのハム、チーズ、プレーンヨーグルトとジャムなどが用意できたら、一気に海外旅行時のホテルの朝食のようでしょ?フルーツジュースがあったら、パックのまま出さずに、ガラスのピッチャーなどに移し替えてから、グラスに注いで飲むとグッと気分が出ますよね!

また、秋の夜長、ランタンや、キャンドルなどで照らしながらの夕食も楽しいものですよ! お料理はハロウィン風にカボチャを多用したものはいかがですか。パンプキンスープ、香草を添えたカボチャとチキンのグリル、デザートはパンプキンパイかプディング…。なんてオシャレでしょ?

ぜひ、いろいろ楽しんでみて下さいね。