〝みんなちがってみんないい〟得意技を持ち寄れば楽しい会に!

常々、「家事が苦手!」という人にこそ、ホームパーティを楽しんで欲しいな、と思っているのです。

ある人は、「よそのお宅にお呼ばれしても、〝次はウチがこの方をお招きしないといけないんじゃないかしら〟と考えてしまい。掃除や片付け、料理や、おもてなしのことを考えてしまうと、頭痛がしてきてしまうから、「家に遊びに来て」と言われても断ることが多い、また、家に呼ばれないように、親しいつきあいを避けるようにしている、と言っていました。

それは、とても残念なことです!ホームパーティなど、好意でお声がけいただき、せっかく打ち解けるチャンスをふいにしてしまうことで、交友も狭められてしまうし、知っておいた方が断然お得であった情報にすっかり疎くなってしまう懸念もあるのです。それは、あなた自身にとっても、お子さん、家族にとっても、少しも益にならないような気がしてなりません。

確かに、「他人の悪口ばかり言い合う会」や、「自慢ばかりで人の話をてんで聴かない主催者によるパーティ」なんてものも決してないわけではありません。けれど、ご自宅にお招きして、お料理でもてなす、という好意は、それだけで十分、ホスピタリティに溢れた行為です。「大勢の人を集めて、会費を取って、あほど美味しくない仕出し弁当を食べる会」や、「ホテルビュッフェでの会食」などより、悪口、自慢のパーセンテージは少ない…、ような気がするのですが、単なる思い込みでしょうか。

また、もし、あなたが、他人の悪口を言うことや、人の自慢を聞くことを「ちっとも楽しくない」と思っているのなら、そのようなパーソナリティを持つ方々から声をかけられる可能性はきわめて低いかもしれない、とも考えるのです。とりあえず、もし、ホームパーティお招きされたら、一度は出かけてみたら、いいのではないでしょうか。「次はあなたの番だからね!」なんて意地悪く考えている人は、少数派で、純粋に人をお招きし、楽しませることが好きな人が多い、なんてことに気づくかもしれません。

そしてまた、招いてくれた人が、家をきれいに片付け、ステキに飾り付けていて、料理上手で、おもてなし上手だったとしても、…あなたもまた、同じようなパーソナリティである必要はまったくない、ということも覚えていて欲しいのです。

私は、無類のパーティ好きではあるけれど、片付けや掃除の類が基本嫌いです。そのようなパーティに招かれ、驚いたのは、「後片付け、とくにお皿洗いが大好き!」という人が一定数必ずいるということです。パーティ主催者がそうである場合も多いですし、来客がすすんでお台所に入り、食事を終えたお皿を手際よくピカピカに洗って、ふきんで拭いて、きれいに積み重ねられていくさまを、魔法使いの仕業であるかのように、口をぽかんと開けて見ていたものです。

もちろん、ただただ、供されるものを食べ、椅子から立ち上がらないような人もいます。でも、せっかくのパーティなのですもの、誰一人腰を落ち着けることなく、せかせかと働きまくっていたら、なんだかな〜、って感じですよね?純粋にパーティを楽しむだけの人がいても、OKなわけです。むしろ、そうした人がいてくれなければ、パーティは成立しない、とも言えます。

結論としては、こうです。〝みんな違ってみんないい〟。それぞれが得意技を持ち寄る。得意技だから、別段、誰も無理なんかしていないわけです。そういうのがじつは理想のパーティスタイルなんじゃないかな?そんなことを
考えています。